「THE FIRST SLAM DUNK」を観る
今日は「THE FIRST SLAM DUNK」を観てきた。90年代週刊少年ジャンプに連載されたバスケマンガの金字塔。のちにテレビアニメ化もされて主題歌共々人気を博した。そんな「スラムダンク」だが、実はマンガ未読、しかもアニメは一度すら見た事が無い。
そんな自分でも今回の再アニメ化を知っていたものの、正直興味は無かった。外野から声優交代でひと騒動。ただ知らない身にはどこ吹く風。それでも1ヶ月前、あの予告編を観た時、これは何かが違うと感じた。一気に興味を惹かれ、今日の機会となった。
今回、原作者井上雄彦自らが監督する本作。映画が始まった途端、巻頭カラーでブチ抜き2時間読み切りマンガのよう。かつてのアニメをリセットした意味がそこにある。モーションキャプチャーでトレースした選手の動き、ドリブルやフェイントに靴の擦れる音が生々しい。
おちゃらけた描写はほぼ無く、山王工業高戦を軸にインサイドストーリーで紡いでいく。原作の主人公、桜木花道(それだけは知ってる)は狂言回しとしながら、ゲームメイクに存在感を発揮。湘北高校バスケ部の面々の短いエピソードを重ねながら、本作の主人公宮城リョータの姿を描く。
まさにこの映画はスポーツ観戦の感覚。それでいて人物の掘り下げも忘れていない。原作未読の自分でも、気持を鷲掴みにされる思い。原作ファンからはもっとエピソードがあるはずと言うかもしれないが、必要最小限に留めて劇的に演出していく。そのテンポ、緩急の巧さと迫力ある映像に唸る。
これは一種の映像体験かもしれない。だからといって物語に手抜きはない。今年のうちに観て良かった、まさに原作マンガに寄り添ったアニメと思う。もし同じ劇場で選ぶ事になるのなら、3時間の「アバター」よりも2時間の「THE FIRST SLAM DUNK」をオススメする。
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