「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」を観る
今日はMCU最新作「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」を観てきた。劇場用映画ではMCUフェーズ4のトリ。2020年急逝したチャドウィック・ボーズマンが演じてきたブラックパンサー。その事情と本編がリンクし、彼亡き後のワカンダ、そして英雄継承と因果応報の果ての決断が描かれていく。
冒頭、多くのワカンダ国民と共に繰り広げられるティ・チャラの葬儀。壁に描かれた彼の絵と棺が現実を突きつけていく。ただ演出も感情を抑えており、静かに送り出したいのだろう。2時間40分を超える上映時間、クライマックスを除けば全般ほぼテンションは低い。
英雄継承の点ではファンの皆さんのご想像通り、一人しかいない。本作は彼女に訪れた喪失感と運命が描かれる。実はその過程であるアイテム、ある人物が関わる。観終わった後に何となく思い出してきたが、これは第一作の復習が必要かもしれない。
本作の宿敵となるのは海下の国タロカン。(だいぶ違うけど)DCでいうところの「アクアマン」。ヴィブラニウムを巡る世界闘争に巻き込まれるワカンダとタロカン。その中で互いの文化を理解するも、やがて起こる悲劇は繰り返されていく。実はそのキッカケに某大国が絡むのだが、煽るだけ煽って後半はしれっと。めちゃくちゃ後味悪し。
VFXは大作らしく素晴らしい。ただ前作同様、オーバーテクノロジーのワカンダゆえにスペクタクルシーンは大味。アベンジャーズなら誤魔化せても、単品では食傷気味。新キャラもトニーの穴を埋めるには物足らない。しかもデザインが可愛すぎるんだわ。
最後に控えし秘められた未来への継承。それも全てチャドウィック・ボーズマンの足跡があってこそ。冒頭のマーベルロゴは彼への敬意。「シビル・ウォー」での鮮烈デビューは忘れられない。もし彼が生きていたらどんな本作だったのかと妄想。もっとスクリーンで暴れまくってくれただろうな。改めて合掌。
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