「悪魔の追跡」を観る
今日は「悪魔の追跡」をBlu-rayで観た。久々に買ったパッケージソフト。幼少期、月曜ロードショーで観てその怖さを植え付けられ、ラストシーンだけが今も記憶に残っている。先日ツイッターのTLに挙がった情報に驚いた。FOXの作品とあって奇跡の廉価版が登場したのだ。そこでほぼ半世紀ぶり?に記憶とのつき合わせを試みた。
ホリデーに出掛けたロジャーとフランクの2夫妻はある荒野で一泊しようとした満月の夜、生贄を捧げた悪魔崇拝の儀式を目撃してしまう。恐怖と衝撃にその場を逃れた彼らだが、謎の教団による執拗な追跡に心身共に追い詰められていく。
さて我が記憶を呼び覚ます儀式に何が必要か。それは日本語吹替だった。そこはBlu-rayでちゃんと収録され、しかも月曜ロードショー版だ。主演のピーター・フォンダの声をあてたのは山田康雄。記憶の中のピーターは山田さんだもの。共演がウォーレン・オーツだったのは忘れていたが、その声をあてていたのは羽佐間道夫。映画を観始めたものの当初の目的を忘れ、レジェンド声優二人の競演に酔いしれていた。
物語は逃亡劇とあってスピルバーグの「激突」やB級ホラー「ザ・カー」を想起される。70年代の作品らしく、今観るとスピード感に欠けるが、レジェンド声優のせいかおのずと緊迫感は増大。一方、途中の他愛のない会話シーンは粋な雰囲気を醸す。そんな中、彼らと謎の教団との間で追いつ追われつの展開が繰り広げられていく。
主人公たちが救いを求める先、その全てが仕掛けられていた事実。それが明らかになった時、彼らの乗るキャンピングカーは炎に包まれる。そう、この映像こそ記憶の中にある「悪魔の追跡」そのもの。我が記憶は正しかった。オカルト映画(死語?)なのに何か嬉しくなった。
今も何気にキャンピングカーに憧れを感じるのはこの映画のせいかもしれない。子供の頃に気付かなかった事。劇中、ウォーレン・オーツ演じるフランクが自慢げにその装備を説明していく。その時の羽佐間さんがこれ又いい味出してる。今も映画が好きなのは荻昌弘さんの解説やこうした体験の積み重ねのおかげなんだろうなぁ。
追伸.
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