「ブレット・トレイン」を観る
今日は映画の日。ブラット・ピット主演「ブレット・トレイン」を観てきた。伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作としたアクションバイオレンス映画、いやバイオレンスコメディーかも。日本が舞台とあってハリウッド産のトンデモな展開があるのは百も承知。ただ物語は伏線張りまくり、中盤から人物相関が見えてくるとグイグイと内容に引き込まれていた。
ブリーフケースを標的とした仕事を受けた殺し屋。その目的のため、東京発の高速列車に乗る事になるも、列車には様々な殺し屋が乗り合わせる。さらにその裏には白い死神と呼ばれるヤクザが糸を引いていた。そして殺し屋いっぱいの弾丸列車は終点京都へ向かって走り出す。
ウィキを見る限り、原作の主人公は木村。対して本作の主役は乗り合わせた殺し屋天道虫=ブラピ。ただブラピが狂言回し的な立ち位置のおかげで、ラスボスと木村親子の遺恨、木村を演じる真田広之の存在感が強調され、クライマックスは盛り上がる(そこであの曲が流れるのよ、しかもあの方の唄で)。小説を意識した登場人物らを各章仕立てでフィーチャーするストーリーテリングもいい。
なお見た目は新幹線でも、劇中彼らが乗っているのは高速列車ゆかり号。あまりに不安全な車内と劇中のキャラクターでデコされた車両に違和感が無くはない。それに夜発車して朝着く展開、京都はそんなに遠くないし。ただノリが身上の作品なのでそこは映画ファン得意の脳内補正願います。
静岡駅で下車した殺し屋が「みかん」だったのは原作にあるのかな。やっぱ静岡はみかんの国だから。一応、品川、新横浜、静岡、浜松、米原と停車していくゆかり号。ただどデカい富士山が浜松より西で見えてしまったのは静岡県民としては残念。しかし「きかんしゃトーマス」ネタのブチ込み方がツボ、今日からディーゼル車なヤツには気を付けます。
なんだかんだトンデモでもそれらを超えてこの映画は面白かった。ただ血しぶきと少々残酷描写満載なのでそこはお気を付けを。マシ・オカら日本人キャストも登場。加えてカメオ出演大物二人は是非劇場で確かめて下さい。それとブラピの「ドウモアリガト」はいつ聞いてもいいよね。
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