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2022/09/10

「さかなのこ」を観る

コロナ明けで久しぶりの映画館。のんこと能年玲奈主演の「さかなのこ」を観てきた。ご存知、さかなクンの半生、自身の原作をモチーフにしたファンタジックコメディー。小さい頃から魚の事が大好きだったミー坊が、その道一筋に突き進んだ姿を描いていく。

確信犯的キャスティング、女性がさかなクンを演じる事に納得。テレビを通じて彼に感じていたジェンダーレス、この物語を通して世代を超えたテーマと相まって、問題に囚われない、道を究めていく姿が清々しい。独特の話術、魚をさばいたり、イラストを描いたり、その一挙手一投足が能年玲奈の中のさかなクンとして昇華されている。彼女も唯一無二の俳優だと実感した。

幼少期から学生時代はコメディー風に、社会に出てからは現実が次々と壁となっていく。創作エピソードも多そうで、そこは原作との比較となろう(原作読んでみたい)。そんな虚実を織り交ぜたエピソードもさかなクンのアイデンティティーが一つに結ぶ。結末は今のさかなクンに繋がるも、観終わって心が温かくなる。

さかなクン(ミー坊)だけでなく、演者も皆達者、全てのキャスティングに気が使われている。総長ら学生時代は可笑しく、社会に出てからの存在感を含めて絶妙。でも掴みとなる幼少期のミー坊、海で捕まえたタコの件とその顛末に笑った。三宅弘城演じるお父さん、いい味出してる。ミー坊の幼少期のエピソードに自分の子育てが重なったり、思う事も多かった。

「サバカン SABAKAN」と似た時代背景ながら懐古主義に陥らない作りもいい。説明的にならない描き方も好感。「さかなのこ」は演者も物語もなかなかの逸品でした。

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