フェリー二の「8 1/2」を観る
今日は午前10時の映画祭でフェデリコ・フェリー二の「8 1/2」を観てきた。マルチェロ・マストロヤンニ主演、1963年公開のイタリア・フランス合作映画。まさか今年、マストロヤンニ主演作を2篇も映画館で観る事になるとは思わなかった。
物語はマストロヤンニ演じる映画監督グイドの作品制作を巡る妄想ファンタジー。登場人物とストーリー展開に脳内思考全開で臨むもすぐに諦めた。少なくともセリフだけを追う作品ではない。ブルース・リー風に『考えるより感じろ』と言ったところ。制作年からかなり前衛的で革新的な作り。
これはフェリー二の映画制作と私生活を反映させたものなのだろう。グイドの前に現れる様々な女性。一方でタニマチや映画関係者とのセリフにフェリー二の本音が垣間見える。最後は当時として大セットを前に登場人物全てが揃う大団円。そしてまるでループするようなラストへ。
初見だったし、前半は物語の方向性が見えないままに観ていたので、ちょっとした堂々巡りがツラかった。演者も何処まで理解して演技しているかわからない。演者も観客もフェリー二の手のひらの上。エンジンが掛かってくるのは中盤以降。入れ替わり登場する女優陣の美しさは大きな見どころ。
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コメント
ゴシック体だとわかりにくいかもですが、
「フェリーニ」が「フェリー二(ニが漢数字の2)」になっていますよ。
投稿: 通りすがり | 2022/09/26 16:08