MARVEL「Ms.マーベル」を観る
ディズニープラスでマーベルの最新配信シリーズ「Ms.マーベル」(全6話)を日本語吹替で観終わった。MCUの一つであり、最終話にはあのヒーローが登場。エジプト神話の「ムーンナイト」に続き、今回はパキスタンを舞台とした物語が展開される。女子高生カマラが曾祖母から受け継いだバックルから力を得てヒーローとして目覚めていく。
パキスタン系アメリカ人の主人公にエキゾチックさとポップさが身上のストーリーテリング。物語前半にシリアスさは無く、スーパーパワーに翻弄される同じ高校生ピーター・パーカー=スパイダーマンに近い。学校が舞台だし、友達とワイワイ。どちらかといえば如何にもEテレの夕方に放送しそうなドラマっぽく、日本語吹替がよく似合う。
だが中盤バックルの秘密からパキスタンに物語が移ると、1947年のインド独立における混乱、曾祖母アイシャに辿り着く事になる。このようなシリアスのコントラストがMCUらしい。カマラの成長と共に母や祖母との関係性、家族の繋がりを意識させ、この作品のいいところだと思う。
ヴィラン的な扱いはバックルを狙う集団なのだが、ヴィランというには悲しい。故郷に帰りたい一途な思い、ただそれだけ。一方でカマラたちを追い詰めるダメージ・コントロール局こそがヴィランだが、女性捜査官は何故執拗に追い詰めるのか、背景を説明する事が無くイマイチ。ただその過剰ぶりが市民の反感に火をつける。
| 固定リンク
コメント