« 「マタンゴ」を観る | トップページ | 三本和彦さんご逝去 »

2022/07/17

「炎のデス・ポリス」を観る

今日は盟友N氏とジェラルド・バトラー主演最新作「炎のデス・ポリス」を観てきた。B級感ありありと一ヶ月前からN氏と鑑賞を約束していたため、あえてクチコミを見ずに参戦。鬼が出るか蛇が出るか。終わった瞬間、N氏に対し「何だこりゃ!?」と思わず口にしてしまった。

人身保護を狙い警官に暴行したテディ。それを追うかのように警察署に現れた謎の男ボブ、テディを捕らえた愛銃ブラックホークを手にするヴァレリーら3人を軸に、閉鎖的な警察署の中で物語が進む犯罪サスペンス。

冒頭で思わせぶりに「Magnum Force」(ラロ・シフリン作、ダーティハリー2のテーマ)が流れ、これはやってくれそうと勝手な期待感を膨らませる。銃に関するウンチクとダーティハリー風の音楽が続き、きっとこれはパロディかオマージュ、風刺の何かだと決め撃ち。だがその思惑は見事に崩されていく。

アクション?サスペンス?と勘ぐりつつ物語を見つめるが、腹の探り合いばかりで何も起きずに進む。そして第3の男が現れた時、銃やマシンガンをぶっ放す描写はあれど、展開的に淡々としたまま。そして突然訪れたクライマックスの後は呆然。前述の「何だこりゃ!?」に繋がっていく。

強いて挙げれば、西部劇を思わせる善悪の対比、全ての警察官が善と限らないという風刺かと勝手に思ってはいるが、正直この映画の言いたい事は今も解らない。アクション映画ならではの爽快感は無く、サスペンスらしい物語の捻りもない。むしろ不満だけが募る今年No.1の駄作。

地上波でやるならテレ東深夜。決して午後ローで放送されるレベルでない。きっと配給会社はかつてのファミコン抱き合わせ商法と同じく、他の上映権を買わされる代償にこの作品を買わされたのではないか。「ジェラルド・バトラーだからきっと!」と最後まで何かを期待したのがバカだった。

220717_01

 

 

 

Hola

|

« 「マタンゴ」を観る | トップページ | 三本和彦さんご逝去 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「マタンゴ」を観る | トップページ | 三本和彦さんご逝去 »