「アルピニスト」を観る
マーク・アンドレ・ルクレールを追ったドキュメンタリー映画「アルピニスト」を観てきた。マークは彗星の如く登場した絶壁、氷壁を登る若きクライマー。有名クライマーに絶賛される彼だが、その素顔は目立つ事を嫌い、ただ難関たる絶壁を目指す。そして次なる標的はパタゴニアのトーレ・エガーだったのだが...
この映画を観るきっかけはラジオビバリー昼ズにゲスト出演した片岡鶴太郎が、最近観た映画で推していた事だ。しかも映画のオチまで言う始末。だがそれを知っていても映画が進む程に食い入るように観ていた。マークの生きざまに自分の人生とは何かと考えさせられる。
五輪競技で注目されるスポーツクライミング。一方で危険と隣り合わせ、自然と戦うクライマーの姿がある。時に人は豆粒。大自然はスクリーンに映える反面、そこに潜む恐ろしさまで伝える。これは映画館でなければ伝わるまい。もちろんマークを捉えた映像を収めるカメラマンも凄い。
序盤はマークの母親のインタビューやトレーニングを通し、彼の人となりを紹介。冒険に関する本を通して興味を深め、いつしか山を登るようになるマーク。様々な過程を経てたどり着いた境地。身体能力に限らない、常に難敵を目指すメンタリティーにも圧倒される。また母親の語る神への感謝は自然の神秘性と重なり興味深い。
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