「モガディシュ 脱出までの14日間」を観る
今日は韓国映画「モガディシュ 脱出までの14日間」を観てきた。久々にタイトル以外は情報を入れずに鑑賞。1990年12月ソマリア内戦に巻き込まれた韓国大使らの首都モガディシュからの国外脱出劇を描いていく。
当時、国連加盟を目的にアフリカ各国でのロビー活動を余儀なくされていた韓国。冒頭、北朝鮮大使団との丁々発止の政治劇が続き「やれやれ」と思いきや、実はそれが物語中盤以降で効いてくる。韓国、北朝鮮両国とも血気盛んな参事官と冷静な大使。対立しながらも家族と命のためイデオロギー、国を超えて協力し合う彼らの決死の活動に心動かされる。
とにかくソマリアでの描写が凄まじい。同じ舞台「ブラックホーク・ダウン」程のゾンビ描写は無いがそれでも冷酷無比、略奪横行の戦場。路上は死体だらけ、平気でクルマが轢いていく。ソマリアの子供が北朝鮮の子供たちに銃を向けるシーンや事あるたびに子供の目を覆う北朝鮮家族は印象的だった。
脱出に向けてクルマを連ね、銃弾の雨の中を走らせていくシーンは手に汗握り胃が痛くなる。これはハリウッド級だ。彼らに待ち受ける大きな別れは呆気なくも、あえてその後は触れない。ハリウッド産ならつい余計に語りたくなるが、抑えた表現だからこそ伝わるものがある。俳優陣の熱演と物語に圧倒された2時間だった。
追伸.
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