「OLD/オールド」を観る
WOWOWのW座で録ってあったM・ナイト・シャマラン監督の新作「OLD/オールド」を観た。バカンスにやって来た家族がホテルの用意したプライベートビーチに招待され、謎の異変に遭遇するというスリラー。ホームランか、三振か、当たりハズレの多いシャマラン監督も自身の色を出しながら極上のドラマをみせる。
日本人には昔話「浦島太郎」もあって馴染み深いストーリー展開。「時の流れに身をまかせ」たら我々の知る時流と違いました、というのが骨子。経験則も体内時計も追いつかない世界が登場人物たちを襲う。一部のプロット(布のサイズとか、6才の男の子で...)で疑問はあるが、展開が早く気にならない。
長回し風の演出はビーチの時間経過を表す上で印象的、ビーチに集う人々の不安は途切れない。そんな11才の女の子が知らぬ間に成長、トーマシン・マッケンジーになっている。そして布のサイズが...(やっぱソコかよ!)。でもビキニにノーメイクでカワイイからオレにはある意味極上の”クスリ”になったけど。
登場人物たちの遭遇は偶然では無かった、そんなオチが控えている。そんな場所があるのなら、十分あり得るよなぁ。ただこのスリラーを通して感じたのはエイジレス、M・ナイト・シャマランの姿。CG加工無し?「シックス・センス」(1999)の頃から変わらないよ。「ジョジョ」の荒木飛呂彦先生並みに波紋の使い手ではなかろうかと勘繰る。
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