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2022/06/18

「ALIVEHOON アライブフーン」を観る

今日はあるきっかけもあり、野村周平主演「ALIVEHOON アライブフーン」を観てきた。eスポーツから実車のレーシングドライバー誕生が現実的になった今。eスポーツ日本一の主人公が解散危機のドリフトチームALIVEにスカウトされ、リアルの壁にぶつかりながら成長していく姿を描く。

モデルのeスポーツはもちろん「グランツーリスモ」。主人公の部屋は3ペダルの高級ハンコンにレカロシートとフルスペック。そしてGT7 を買ったばかりのオレには冒頭見覚えあるGTのレース画面に引き込まれる。3週間前、この映画観るべくしてPS5とGT7を買えたのだと運命を感じてしまった。

ただ「グランツーリスモ」は導引であって実車とそのドリフトシーンこそ主役。GoProやドローンによる空撮を駆使し、スピード感ある映像に緊張の表情とヒールアンドトゥ、サイドブレーキにシフト操作をインサート。さすが土屋圭市監修で「頭文字D」を思い出す。やっぱりスポーツカーはいい。その魅力を伝えている時点でこの映画は大成功といえる。

車は主人公とライバル車のシルビア、ヒロインのチェイサー、さらにGRブランドのヤリス(FR化済)にスープラが登場。主なFRが旧車ばかり、最新のFRが高級スポーツカーとなってしまうのが恨めしい。実際リーズナブルなスポーツカーが減ったり、自動化されていったり。スイスポじゃドリフトできないし。そんなうっ憤はさておき、轟音に車がドリフトしていくシーンは気持ちが良かった。

物語は変化球無しにオーソドックス。大人しい主人公(野村)と明るく対照的なヒロイン(吉川愛)。多彩なライバルたちに師匠とベテランチューナーを配する登場人物。やはりベテランの二人がいい。鉄板、我らの笹川刑事部長こと本田博太郎の存在感。師匠、陣内孝則の叱咤するセリフ「コントロールできるうちはスピードが足らないんだよ」はGTをプレイする身に沁みる。

この作品、以前あまりの出来に途中で観るのを止めてしまった「キカイダーREBOOT」と同じ下山天監督。でもそんな不安を打ち消すほど、今回は最後まで楽しく観る事ができた。撮影だけでなく編集にもこだわった監督。リアルの生む迫力はけっして「トップガン マーヴェリック」に負けていない。明らかに迫力はテレビより映画館向きだと思う。

追伸.
監修の土屋さんはレース解説として本編にも登場。織戸学さんとの演技対決が実現。セリフは多くないが、個人的には織戸さんの自然な演技は良かったなぁ。

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