デヴィッド・クローネンバーグの「スキャナーズ」を観る
アマゾンプライムビデオでデヴィッド・クローネンバーグ初期の作品「スキャナーズ」を観た。1981年公開作品のカナダ映画。なるほどカナダのジャック・ニコルソンことマイケル・アイアンサイドが出演しているわけだ。
ホームレスのベイルは苛まれた中年女性を睨み倒すと彼女は苦しみ倒れた。力を察したある組織に捕まったベイル。そこでルース博士から能力者=スキャナーとその存在を告げられる。そして敵対する組織に侵入するよう依頼されるのだった。
かつて地上波で放送されたのがウソのような人体破壊(放送では瞬間レッドバックしてたかな)。マイケル・アイアンサイドの顔芸と超能力の組み合わせ、しかもクローネンバーグにパトリック・マクグーハン出演、音楽はハワード・ショアと好物の塊のような作品。
オープニングで"Patrick McGoohan in"と題される通り、演じたルース博士の存在がカギ。インテリジェンスさ漂うマクグーハンがいい。そしてヒロイン、ジェニファー・オニールの美しさ(出演作「おもいでの夏」)。主演のスティーヴン・ラックは地味だからこそアイアンサイドとバランスする。
スキャナーは単なる超能力バトルに留まらず、他者と意識を共有したり、電話でコンピュータハックする等、先見性のある設定が光る。そして物語に仕組まれた真の目的が面白い。確かに続編が作られるのにもわけがある(クローネンバーグ関係ないから観た事ないけど)。
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