「ハケンアニメ!」を観る
今夜は盟友N氏からの久々の誘いもあり、「ハケンアニメ!」を観てきた。吉岡里帆主演、主人公が手掛ける初監督作と同じ時間枠で激突する中村倫也演じる人気監督の王子とのアニメ対決を軸に奮闘するクリエイターたちの姿を描く。
物語はオーソドックス。正攻法でぶつかっていく瞳、地力を発揮して視聴率競争を制す王子。だが周りが見え始めた瞳の番組が猛追、いよいよ両者は最終回週を迎える。そんな葛藤とクリエイター魂をお仕事映画アプローチで見せていて面白い。
作品に精魂込める監督、才能を見抜いたプロデューサーの想いは四者四様。それを表したような劇中アニメ2本のクオリティは折り紙付き。さらに周りを支える演者たちも個性的。中でもNetflix版「新聞記者」や「カムカムエブリバディ」の小野花梨がいい味出してる。
この作品を観ると監督に徹する富野由悠季、プロデュースを兼ねる庵野秀明の違いを感じる。シンエヴァ以降の庵野さんのインタビューをみると、興収を意識した点は見逃せない。一方、劇中王子の最終回製作での葛藤は富野さんを観ているようだった。やっぱ富野さんは純然たるクリエイターなのだなと。
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