「サマーフィルムにのって」を観る
日本映画専門チャンネルで録ってあった「サマーフィルムにのって」を観た。ドラマ「お耳に合いましたら。」の伊藤万理華主演の青春映画。映画部に所属する主人公が自分の好きなものを注ぎ込み、仲間たちと作品作りに没頭する姿を描く。
「お耳」の時も思ったけど伊藤万理華の演技がいい。基本、元気娘なんだけど思いに耽る時の表情、感情の幅の作り方が巧い。たぶん年齢と共に変わってしまうから、今の彼女にしかできない。そんな切なさがこの青春映画に合っている。
内容や設定はベタなんだけど、監督の思いと彼女の演技が相まって物語に引き込まれてしまう。特に主人公ハダシが「さようなら」に込めた思いは人生に通じる。まるで終わるたびに連鎖を繰り返すMCU映画のアンチテーゼに思えた。
映画作りとあだ名で呼び合う仲間同士の友情、何より好きな事に没頭できる学生時代が羨ましい。キャスティングも永遠の高校生、板橋駿谷を配するあたりは確信犯。出だしで「時をかける少女」が出てきたのも物語上の伏線だったりして面白かった。
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