「頭文字D 2nd stage」と 「劇場版 頭文字D 3rd stage」を観る
アニマックスで録ってあったテレビシリーズ「頭文字D 2nd stage」と 「劇場版 頭文字D 3rd stage」を観終わった。藤原拓海に襲い掛かる新たなライバルたち。限界を迎えるハチロクは新たな局面を迎える。そして壁を越えた時、涼介からある提案を受ける拓海。そんな高校卒業までの拓海らの姿を描く。
「2nd stage」となって急激に上がった作画レベル。むしろ「1st stage」に比べ尖り過ぎて少々戸惑う。「3rd stage」は「1st ...」に寄りつつ作画が上がっているのでこちらの方が好感。とはいえ、物語が面白いので「2nd...」に抱いた違和感は間もなく消滅。
レベルアップが目覚ましいのはCGアニメのディテール。のっぺり感から後退したクルマは物語に親和性を与える。中でも「2nd...」でのエンジン動作の描写はハチロクの限界と復活を物語る演出に一役買っている。クルマのディテールアップは「3rd ....」に至ってはアンダーパネルにも及ぶ。
主人公の乗るマシンに訪れる限界。確かに劇中のセリフのように強いマシンに乗り換えるのも手。だがハチロクは最強のエンジンを載せ替え生まれ変わる。ベースマシンの素性を考えれば最良の選択。きっかけとなるエンジンブローは「よろしくメカドック」のセリカXXを思い出す。
この作品の好きなところ、キャラ付けの巧さに嫌なセリフを吐くキャラであってもバトルの中で相手を認め、結局いい奴だった事(サッカー部のアイツを除く)。「2nd ...」の京一も拓海の成長に火をつけた。文太を始めとするオヤジたちもいい味出してる。エピソードゼロ的に彼ら若き時代のオヤジたちの物語を観てみたい。
拓海、なつき、樹らの甘酸っぱい青春ストーリーが花を添えるが、基本的にはクルマ同士のバトルと拓海の成長が見どころ。社会に巣立つ彼ら、涼介率いる群馬選抜が県外のチームとの戦いに挑む「4th Stage」が楽しみ。拓海、ハチロクはどんな進化を見せるのだろうか。
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