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2022/04/16

「ゴッドファーザー最終章:マイケル・コルレオーネの最期/4Kリマスター版」を観る

今日は3週連続、午前十時の映画祭の最後を飾る「ゴッドファーザー最終章:マイケル・コルレオーネの最期/4Kリマスター版」を観てきた。「ゴッドファーザー PART III」として公開されて30年。コッポラ自らの再編集を経て改題された最終章。

元々マイケルに物語を絞ったPART IIIだが、ナンバリングを解かれたせいか、よりマイケルの贖罪と末路が浮き彫りとなった気がする。フレドの名が出るたび、PARTIIを思い出す。しかも前2作と違い、PART IIIはくすりとさせるユーモア要素は一切ない。まさに改題通りにマイケルの末路が描かれていく。

シワが深くやつれたマイケル、そんなアル・パチーノの表情に食い入る。バチカンスキャンダルを題材に、力を拡大したマイケルにマフィア同士の駆け引きと世代交代、そして因果応報。オリジナルに比べ約8分短縮されているというが、確かに観易かった気がする。

オペラ座の階段、待ち受ける悲劇でヴィンセントのオレ様撃ちとマイケルへの怒りが溢れるケイの表情に釘付け。そして今や親目線か、マイケルの心痛が刺さる。オリジナルとの違いに気づいたのはその後の1箇所。たったそれだけで印象が変わるのか。「インファナル・アフェア3」に相通じる後味だった。

やはり気になるのはメアリー役のソフィア・コッポラ。当時もミスキャスト感が強かったが、今も変わらない。ヴィンセントのアンディ・ガルシアは製作当時、彼の人気の勢いを感じる。確かにブリジット・フォンダも出てました。全裸に革ジャンがセクシー。ただ全体的にキャストは小粒かなと。

少なからずスケールダウンした感じは結局、マイケルのパーソナルな物語一本勝負ゆえと思う。コッポラ監督らしい堅実な演出で盛り上がるクライマックス。静かな終幕とエンドロール。ハリー・コニックJrの主題歌が沁みる。この曲が好きだからCD持ってるけど、また劇場で聴けて嬉しかった。

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