Netflix「梨泰院クラス」を観る
Netflixのドラマシリーズ「梨泰院クラス」全16話を日本語吹替版で観終えた。暴力事件で高校退学を余儀無くされた主人公セロイが父の死を乗り越え、仲間と共に梨泰院(イテウォン)で成り上がっていく姿を描く。
物語の濃い韓流ドラマらしく波乱万丈。一話毎ラストにスカッとする日曜劇場スタイルに慣れた身からすれば、耐えて耐えて爆発する主人公が懐かしい。セロイの実直さ、劇中の仲間たち同様に感情移入。彼は一歩一歩、少しずつ計画を実現していく。
セロイを陥れていく長家(チャンガ)の創設者にして物語のラスボス、チャン・デヒ。徹底した非情ぶりに画面が凍てつくほど。それでも優れた経営者デヒの自伝を獄中で貪るように読むセロイ。反面、息子グンウォンの小物ぶりが際立つ。そんなチャン父子のいけ好かなさも演者の面目躍如と言える。
10年以上に渡るセロイの成長と復讐劇。だが最終話での彼のセリフにそんな範疇に留まらない男である事を痛感する。それこそが主人公セロイの魅力。もう一つタンバムのマネージャー、イソとの関係性もその表れ。IC立ち上げ後のイソは初期と別物の魅力に溢れていた。
タンバムの仲間、スングォン、ヒョニ、グンス、トニーもセロイと共に成長していく。時代性を反映した設定、梨泰院の街の魅力はこのドラマ独特のもの。和製リメイクの噂もあるが、おそらく魅力を生かせないものになるだろう。少なくとも"六本木"は違うと思う。
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