Netflix映画「ドント・ルック・アップ」を観る
Netflix映画「ドント・ルック・アップ」を観た。レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス共演のSFコメディー。監督は「アントマン」「バイス」のアダム・マッケイ。
すばる望遠鏡で天文観測中のケイトは新たな彗星を発見。だが上司のランドール博士はその彗星が半年後に地球に衝突する事に気づく。二人はその危機感を政府、マスコミに伝えるもまともに取り合ってもらえなかった。やがて情報の信憑性に気づいた大統領は彗星を政治利用しようと考える。
「メテオ」「アルマゲドン」「ディープ・インパクト」と彗星激突を扱ったディザスタームービーは数多い。しかもこれまではシリアスなアプローチばかりだったが、本作は風刺を効かせたコメディー。しかもメリル・ストリープやケイト・ブランシェットと豪華キャストが脇を締める。
前半は隕石衝突を真に受けない世間との戦い、後半は何事も政治利用、利益重視する政府、スポンサーの思惑と対峙する主人公。冒頭から世間とのギャップ、何よりスキャンダルが好きな大衆心理にリアリティーがあって面白い。
しかし流石に2時間18分の長尺。コメディーでもちょっと長過ぎる。途中、魔がさして不倫に陥るランドールとか、政府の彗星対策が迷走し始めると急に冷めてしまった。ただ人間のエゴの果て、現実を受け入れた主人公との終局の対比は興味深かった。
| 固定リンク
コメント