「サイコキネシス -念力-」を観る
今日は自主的ステイホーム。Netflixで「サイコキネシス -念力-」を観た。「新感染 ファイナル・エクスプレス」「地獄が呼んでいる」のヨン・サンホ監督による2018年韓国公開作品。ただ日本未公開でNetflix独占配信となる。
立ち退き騒動の町。チキン屋を営むルミはその騒動に巻き込まれた母を失ってしまう。葬儀の場で別れていた父シンと再会するルミ。喧嘩別れするシンだったが、思わぬ力が身に宿っている事に気づく。再び圧力を受けるルミたちの前にシンはその力を見せつける。
冴えない父親を笑いにスパイスとした超能力コメディー。シンを演じるリュ・スンリョンのギャップ。宣材写真のカッコ良さは潜めた見た目のダメ親父ぶり。初めはライター1つ動かすのに興奮、徐々に超能力描写が強力になっていくシン。
実はシンの姿に「AKIRA」の鉄雄がダブってくる。歯向かう相手をぶっ飛ばす。監督も「AKIRA」ファンと公言。若い世代なら当たり前の描写かもしれないけど、改めて「AKIRA」の影響力を思い知らされる。
娘ルミは日本でもお馴染みシム・ウンギョンが演じる。母国語を話す彼女を観るのは久しぶり。短期で気の強い感じが初々しい。対してラスボスのチョン常務の美しさとサイコぶり。シンの怒りが爆発した時の彼女の表情が可笑しかった。後で調べたら演じるチョン・ユミは「新感染 ..」劇中でマ・ドンソク兄貴の奥さん役だったのね。
ヨン・サンホ監督作品のわりに不条理さはあまりない。強いて挙げれば母の事故と超能力を授かる事くらい。見どころはクライマックスのVFX。ルミを助けに向かうシンに「地獄が呼んでいる」のシーンが重なる。ただラストの超能力はほのぼのと。その点でヨン・サンホ監督としては異色作なのかもしれない。
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