Netflix「地獄が呼んでいる」を観る
Netflixドラマシリーズ「地獄が呼んでいる」全6話を観た。舞台は韓国。神による告知(字幕では「試演」)を受けた者は過去の罪を償うべく罪人として告知日時に使者の手で葬られる。神を崇める新真理教、同様に行動する過激派矢じりたち。だが本当に彼らは罪人だったのか。
物語は新真理教を立ち上げたジンス議長の目的が描かれる前半、それを受けた後半に分かれる。迫り来る恐怖よりも、それを利用する人間の恐ろしさ。映画「新感染」シリーズのヨン・サンホ監督のよる卓越したストーリーテリングに唸る。
神の使者、そのルックスは見てのお楽しみとして、罪人はスマッシュブラザースみたいボコボコにされるさま。これが衝撃的で止めようにも歯が立たない。だからこそ最終話、クライマックスの出来事に唖然とさせられる。
告知とは何なのか。我々の世界に顧みて様々な事故、出来事も同じ。だが原理原則の下に生きている。このドラマは超常現象の名を借りて生きる事の意味を考える。そのテーマの深さよ。人間の敵は人間。新真理教、矢じりに込められたメタファー。今いる社会と変わりはしない。
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