「リスペクト」を観る
今日はジェニファー・ハドソン主演、「ソウルの女王」アレサ(ピーター・バラカン風ならアリサ)・フランクリンの伝記映画「リスペクト」を観てきた。この映画はアレサの物語であるが、公民権運動や格差社会、男女差別も同時に描いている。
幼少期に負った心の傷。母の死ともう一つの出来事。さらに父フランクリン師との関係が彼女の人生に大きな影響を及ぼしているのがわかる。実力があっても鳴かず飛ばず。恋愛に溺れても長くは続かない関係性。そこにかつて離婚した父母の姿、それでも愛を求めるアリサ。その繰り返しの人生。
だが非凡な才能が開花した時、彼女の歌声が世間を席巻していく。様々な化学反応、楽曲の誕生秘話とその裏側が興味深い。中でもパリでのパフォーマンスが素晴らしい。それを体現するジェニファー・ハドソン、存在感はアリサそのもの。ジェニファーの歌声と凄さが伝わる。
物語本編上、ラストにくるのは「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」と同じ教会でのパフォーマンス。ここがキャリア転機となったのは言うまでもない。そして「アメイジング・グレイス....」を観た方は絶対にこの「リスペクト」は外せない。
あの時は単にライブ映画として観たが、そこに至る背景を本作で知るとアリサやフランクリン師らに対する重みが違う。だからこそクリーヴランド師の熱意、演じるタイタス・バージェスも乗り移ったよう。もう一度、「アメイジング・グレイス....」が観たくなった。
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コメント
65%「音楽映画」
35%「伝記映画」
な映画だという感想でした。
一方で...
投稿: onscreen | 2021/12/01 07:04