「片腕マシンガール」を観る
今日はアマプラで「片腕マシンガール」を観た。2008年公開。「電人ザボーガー」の井口昇監督作品。女子高生とマシンガン。「スケバン刑事」「少女コマンドーいずみ」の系譜。そしてえげつない程のスプラッター描写とB級感がたまらない。これならNetflix「カウボーイビバップ」のフラストレーションを晴らすに相応しい。
弟の命を奪われたアミ。だが弟の日記からイジメグループの存在を知った。そして復讐のため、リーダー翔を襲撃する。だが翔の父親は服部半蔵の血をひくヤクザ。拷問を受けたアミは重傷を負ってしまう。辛くも脱出したアミは同じ翔の犠牲者であるタケシの家を訪れるのだが....
単なる復讐ものと思いきや、無国籍映画の如く世界観は想像を超える。「片腕マシンガール」のタイトル通り、ブッ放す銃弾はハンパないがそれだけでない。銃と刀の世界。ブッ放すしぶった斬る。エログロ、男も女も血だらけで容赦なし。低予算の派手描写であっても時に目を覆ってしまう。そして物語の勢いで呆気に取られ、演技の生む熱に引き込まれる。
馬鹿馬鹿しいと言うなかれ。ここまで突き抜ければ本物。さすが傑作「電人ザボーガー」を生んだ井口昇監督。最終決戦での展開に無駄無し。さらに予想を超える飛び道具。スミレの胸元には驚いた。とにかく何でもアリ。もう笑うしかない。
悪者は容赦しない。物語と主人公の背景に時代劇と同じものを感じる。そんな主人公アミを体現する八代みなせが眩しい。
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