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2021/10/16

「デューン/砂の惑星」(1984年公開版)を観る

今日は1984年公開版「デューン/砂の惑星」を観た。これはだいぶ前にWOWOWで録ってあった劇場公開尺のデビッド・リンチ監督版。本来なら今日から公開のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版に観に行くところだが、諸事情により延期で未定である。

メランジは宇宙を支配する力を持ち、砂の惑星アラキスで採掘されてきた。駐留の名を受けたレト公爵は妻ジェシカ、息子ポールと共にアラキスに向かった。だが水が生命線の土地は想像以上に過酷であった。一方、大軍を従えレトの命を狙うハルコネン男爵。やがてポールは砂漠の民フレーメンと出会う。

まさにディノ・デ・ラウレンティス印の大作。悪趣味なデビッド・リンチらしさは散見されるも全体としては正統派SF。当時のVFXなりの迫力、独特のコスチューム、大型セットを使った撮影もあり、非常にお金が掛かった映画であるのは感じる。また物語は原作発行時期からまさに古典であり、その後のSF作のエッセンスが詰まった感じ。

キャストはカイル・マクラクランにディーン・ストックウェルとリンチ一派に加え、スティングやパトリック・スチュワートらが脇を固める。スティングはギラギラしててクロサワの「用心棒」でいえば卯之助のような。パトリック・スチュワートに至っては僅か毛量の違いはあれど、今と不変なのに驚き。今の彼が若いからなのかな。

全長137分、ストーリーテリングはかなりの駆け足感が否めない。そのおかげで舞台がアラキスに移るまでの前半は退屈。また様々な人種、専門用語が飛び交いついていくのに必死となる。(たぶんヒロインの)ショーン・ヤングの存在が薄い。人間関係やポールの覚醒過程をみて何となく物語を理解したところ。ヴィルヌーヴ版の感想ツイートも似た感じなので原作由来なのだろう。

ヴィルヌーヴ版のビジュアル推しは気になるけど、物語的にはもういいかなと思うし、リンチ版を観終わった今も迷っている。 この手の作品はテレビサイズで良さが出なさそうだしね。

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