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2021/09/20

「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬」を観る

WOWOWで録ってあった「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬」を観た。武田鉄矢主演、脚本(片山蒼名義)による1986年公開の日本映画。当時はバブル夜明け前。黒船や奇兵隊の砦等のセットはCGに無い迫力、金が掛かっているのが伝わる。

慶応2年、長崎で商いをしていた坂本竜馬。そのバイタリティーと卓越した思考、話術で皆に知られた男だった。幕府が長州征伐を進める中、竜馬は長州藩の奇兵隊を率いる高杉晋作と出会い、彼に協力することになる。

汗と土にまみれた顔、がなるようなセリフ回しといい、如何にも昭和の邦画らしい。だが令和の世、字幕放送はありがたい。しかも画面に溢れる熱っぽさが幕末とマッチする。青春グラフィティ と題した通り、若き日の竜馬の姿が描かれていく。

パロディを含め何度も目にした武田の坂本竜馬だが、彼のライフワークが映画となってより気合がみなぎる。しかも若い。自分の書いた言葉だからセリフにも力も入る。

出てくる役者さんが皆若くて懐かしい。それだけで嬉しくなる。特にこの作品での浅野温子の輝き。さらに菊池桃子の登場には驚いた。竹中直人も初々しく曲者感があまり無いのもいい。

ただ最大の見どころは高杉晋作を演じた吉田拓郎。訛り以外見た目80'sビジュアルの拓郎さん。演者として洗練されていなくても魅力たっぷりで惹き込まれる。拓郎さんに限らず、陽水、オフコースがバックに流れるのも趣がある。幕末とこの製作当時の時代性のコラボレーションは捨てがたい。

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