「アメイジング・スパイダーマン」を観る
今日はAmazonプライムで「アメイジング・スパイダーマン」を観た。サム・ライミ版、その後のアベンジャーズ絡みの単独作を観ておきながら、このマーク・ウェブ版は未見。サム・ライミ版の1、2(3は駄作)をスパイダーマンの至高としている身に公開当時はスルーしてしまった。ただ新作のマルチバース化の噂を聞くと、真偽はともかく準備は必要と観始めた。
叔父夫婦の下で暮らすピーター。科学イベントに紛れて入館したオズコープ社で蜘蛛に噛まれ特殊能力を得た。ある日、父が遺した数式を解いたピーターは父の同僚コナーズ博士に近づく。ピーターの数式を見た博士はある研究を完成させるのだが....
さすがはスパイダーマン。物語、興収の鉄板ぶりにソニーが映像権を手放さない理由も強く感じる。お約束の特殊能力を得る過程はさておき、全体のストーリーテリングが巧い。アンドリュー・ガーフィールド主演の物語は明るさを控えめに、他のスパイダーマンと対照的なものだった。ライミ版同様、ベン叔父さんの言葉は重く、パーカーの動機を導く。
エマ・ストーン演じるグウェンはこれまで観たスパイダーバースで最も美しいヒロイン。アンドリュー演じるパーカーの影を打ち消すかのように眩しい。今や大女優のエマだが、この時に演じたからこその輝きがある。グウェンが物語のバランスをもたらすも終幕、そんな彼女に現実が突きつけられる。
映像的にサム・ライミ版に比べ進化している点も感じた。摩天楼をすり抜けていく描写の現実感、アクションシーンの素晴らしさ。CGでなくライブアクションを重視したシーンも多いようだ。たださすがにリザードのCG感は仕方なし。
スパイダーマンのピースが散りばめられた本作、未回収の伏線は「アメイジング・スパイダーマン2」で、ということか。
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