「ザ・クラウン シーズン2」(吹替版)を観る
Netflixで「ザ・クラウン シーズン2」(吹替版)を観終えた。シーズン1を受けて亀裂が生じた女王夫妻の物語を軸にスエズ動乱からエドワード王子誕生までの期間を描いていく。
単なる史実に限らず、真偽に戸惑う程にスキャンダルまで描写が細かい。特に女王の妹マーガレット王女の顛末、プロヒューモ事件への道程は詳しく描かれずともエディンバラ公と女王との関係性に影を落とす出来事。
立憲君主制のイギリスらしく、首相と絶えず意見交換を進める女王。秘めた対抗心で臨む会談にジャクリーン・ケネディとのエピソードは時代の一瞬であったが、最も輝いたアメリカとその影を知る上で欠かせない内容だった。
シーズン2どのエピソードも見逃せないが、エディンバラ公にまつわる最終2話が興味深い。2-9話、息子チャールズを母校ゴードンストウンへ通わせた思い。そしてその後の現実。エンドロールでのテロップだけを切り取ると虚しい。ただ2-10話で発覚する疑惑、実はシーズン2を通して女王を欺いてきたのだから。
王室という特殊な事情は女王に多くの覚悟を強いる。だがそうした中で起きる一族の問題。一旦の収束にエドワード王子の洗礼式と共に終わるシーズン2。王室のその後はいよいよ我々の知る出来事とラップしていく。いざシーズン3へ。
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