「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を観る
今日は「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を観てきた。劇場で観るガンダムは「逆襲のシャア」以来33年ぶり。ブライトの子、ハサウェイを主人公にかつてのシャア、アムロの意志を継ぐ者としてその姿を描いていく。
宇宙世紀0105年。汚染の進む地球と人々の格差。シャアの再来とされる組織マフティーはその動きを阻止すべく活動を進めていた。ある時、宇宙に住む連邦閣僚が乗るシャトルはオーストラリアへ向かう。そしてマフティーを名乗る集団がシャトルをジャックされた。だがシャトルにはハサウェイ・ノアが乗り合わせていた。
富野由悠季原作にして宇宙世紀が舞台。この映画は三部作の第一部。物語として序章にあたる。ただ原作が刊行されたのは30年前であるから、富野ガンダム特有のぐだぐだ感、男女描写は残っている。ハサウェイとギギの関係性はかつてのクエスをラップさせる作り。後年、富野さんの手によるターンエーやGレコのような突き抜けた感じは今のところない。
当たり前だが一作で完結する「逆襲のシャア」と比べて物語の濃さが違う。富野節を感じるやり取りはあっても、さすがにこの一作だけでは物足らない。最大の見どころはダバオ市内の急襲シーン。特に街中でのモビルスーツ同士のバトルは地上から人目線での巨大感と戦火の恐怖を思い知らされる。後半のバトルは画面の暗さと中盤のダレ感で楽しめなかった。
さて第一作を観た以上、次もお付き合いしたいが、気になるのは鑑賞料金。特別料金1,900円均一ときた(4DX等の特別上映は除く)。劇場毎に違いなく、レイトショーであっても同じ料金。これがコロナ禍の劇場、あるいは製作スタッフに還元されるのならいいが、単なるバンダイ税ならご容赦願いたい。
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