「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」を観る
今夜は音楽ドキュメンタリー「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」を観てきた。1972年ロサンゼルス。言わずと知れたアレサ・フランクリンの教会でのパフォーマンス。音源はかつてアルバムとしてヒットしたが、同時製作された映像は収録時のトラブルで頓挫、お蔵入りしていた。それが彼女の死後、最新技術を経て公開されたのがこの映画となる。
映画では2夜に渡る当時30才、彼女のパフォーマンスが観られる。1夜目は静かに熱く、2夜目は激しく高らかに。彼女はパフォーマンスに集中、声の音域の広さと迫力が伝わる。ピアノと説法で会場を盛り上げるのが彼女の友人でもあるクリーヴランド師。そしてサザン・カリフォルニア・コミュニティ聖歌隊と共に最高のゴスペルが繰り広げられていく。
疲れた体に1夜目、締めの「アメイジング・グレイス」が心地よくつい眠りそうになったが、2夜目の幕間とその後の迫力でリセット。特に2夜目はアレサの父、フランクリン師が登場。娘を称えつつ、彼女の音楽性の原点を語る。その聴衆に世界的バンドのあの方が出てくるとは。それだけでも貴重な映像。アレサのパフォーマンスを含めて貴重な夜。ちなみに撮影指揮は名匠シドニー・ポラック監督。
本作がこんな田舎町で観られる幸せ。この映画を観るきっかけはピーター・バラカン氏のラジオ番組「BARAKAN BEAT」だった。ピーターさん曰く正しい発音は「アレサ」でなく「アリサ」。クリーヴランド師からの紹介を聴いた瞬間、その事を思い出した。ゴスペルの王道をいくアリサ(アレサ)のパフォーマンスは考えるより感じるべき。とにかく圧巻です。
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