「Mr.ノーバディ」を観る
今日は「Mr.ノーバディ」をを観てきた。まず漢(おとこ)ならこんなところで知識を入れず、黙って本作を映画館で観るべしと言っておこう。
工場で働く中年ハッチ。家ではゴミ出し、仕事との行き来をするルーティン。そんなある日、我が家が強盗に襲われた。対峙したハッチは家族を前に金を奪われ強盗を逃してしまう。強盗を退治できなかったハッチに白けた息子。一念発起したハッチは夜の街に出ていくのだが...
イントロダクションを観ただけでこの物語の全ては見えない。徐々に明らかになる背景。自ら「何者でない」と言うハッチがその姿を見せた時、爽快感と何もかも突き抜けた笑いに襲われる。そして映画やドラマでこれまでアンタッチャブルだった車のトランクのしくみを初めて扱った作品...でもある。
オヤジ映画も色々あったが、本作はそのいくつかを彷彿とさせ、それらを凌駕する魅力がある。プロット、編集、音楽、アクションとその全てが抜群。特に編集の気持ち良さは先に挙げた爽快感に繋がる。爽快系のアクション映画は喉元過ぎて忘れてしまうが、本作にそんな事はない。孤高で悲哀に溢れ、男の憧れに満ちた寓話。
そんなハッチを演じるボブ・オデンカークがいい。セリフも最高。彼の醸すギャップが本作の魅力の一つ。さらに実父にクリストファー・ロイドを配し、これがなかなか魅せてくれる。さてマイケル・アイアンサイドは何処に出ていたでしょう?(気付かず観賞後、近影を見て納得)。続編は必至?「最高のキャストと最高のアクション」で送る今年トップの作品だ。
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