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2021/04/18

「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」を観る

日本映画専門チャンネルで放送された「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」の録画を観た。1986年公開の夏休み映画。おニャン子クラブブームの集大成。昭和アイドルといえばキャリアの頂点は映画。しかも「クライマーズ・ハイ」等でおなじみの原田眞人監督若き日の作品でもある。

横浜スタジアムでのコンサートを控えたおニャン子クラブ。リハーサルにレコーディング、番組収録に励む日々。一方、横浜スタジアムを目指す熱狂的なファンたち。だが同じコンサートでおニャン子たちの命を狙う者たちがいた。そして運命のコンサートの日の夜を迎える。

プログラムピクチャーらしく上映時間は78分と短い(当時同時上映「そろばんずく」)。おニャン子クラブのドキュメント(モキュメンタリー)を軸に、二つの物語を絡めた。たぶん原田監督らしさがあるのは関根勤演じる謎の男の物語なのだが、平板なおニャン子クラブのドキュメントと比してその怪演が目立ってしまう。この頃の関根さんはとにかく濃かった。

そして熱狂的なファンを演じるのが宮川一朗太と江口洋介。今やベテラン俳優といっていい彼らが汗だくになって走る姿。34年前の映画だものなぁと痛感。アイドル映画に桃井かおりを使うのはさすが東宝。他には梅津栄に安岡力也や小野武彦、気がつく限りで「相棒」の山西惇もチョイ役で出演していた。

見ていておニャン子の面々が若く懐かしい。一方で芸能界の厳しさを痛感。卒業にソロ活動を口にするも、現在で工藤静香に渡辺満里奈と生き残るのは僅か。当時のフィーチャーがリーダー格の国生さゆり中心だったのはAKBビジネスの原型を物語る。ただお世辞にも歌が上手いとは言えないのはアイドルのアマチュア化を進めた秋元康の功罪だろう。

それでも同じ時代を生きた者として耳馴染みある曲が流れると嬉しい。劇中、関根勤が「冬のオペラグラスを聴いた後で...」と言っていた通り、やっぱこの曲は最後まで聴きたいものなぁ。あとあと、ニャンギラスが出てきた時には思わず「居た、居た」と懐かしくなったよ。

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