テレビより、やっぱりラジオ
「私にとってラジオは大人の本音が聴ける場所でした...」と始まるTBSラジオ「問わず語りの神田伯山」。仕事では気遣い、腹が立つ事ばかり。新聞やテレビは偏向報道ばかりだし、ネットはフィルター無しに主張のぶつかり合うSNS、読んでいて疲れてしまう。そんな中、大人の本音が聴けるラジオこそ、今最も求めているもののような気がする。
テレビとはキャスターやMCが仕切るものの、構成に沿ってほぼ番組は形作られる。しかも大半が収録済みを放送。生放送はニュースとワイドショーばかり。速報性が求められるものの、主張は予定調和で視聴者は置いてきぼり。たまに異を唱えれば、キャスター交替まで起こるほど。政治家、権力に忖度するようでは報道なんてできやしない。
一方ラジオはパーソナリティが核。一番の魅力はパーソナリティとリスナーの間の距離感。リスナーはパーソナリティの言葉の一つ一つに耳を傾ける。時に笑い、本音、そして毒もあり。その点で生放送がいい。癖になるリアタイ感。まれにradikoタイムフリーで聴いた時、突然音楽が流れると、何か引っ掛かる事を言ったんだなと想像してしまう。
ラジオはパーソナリティの技量が問われる。むしろ意外な驚きがあって、それを機に聞き始める事もある。深夜はTBSラジオのJUNKが面白い。しかもテレビと違って他局間の敷居が低い。南キャン山ちゃんの「不毛な議論」での一件は「オードリーのオールナイトニッポン」まで飛び火した。オードリー若林突然の登場「不毛な議論」は神回だった。
前にも書いたが、ラジオでニュース番組は聴かない。お上手な事しか言わないし、ラジオの特性で主張が強過ぎるから。むしろラジオならではの部分を楽しみたい。例えば「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」。ユーミンが「春よ来い」をバックに天気予報を読むのだ。これだけでも聴く価値あり。ラジオはそんな魅力に満ちている。
| 固定リンク
コメント