マ・ドンソク主演「無双の鉄拳」を観る
今日はムービープラスで録ってあったマ・ドンソク主演「無双の鉄拳」を観た。英題は「Unstoppable」とまさに怒りで止められないマ・ドンソク兄貴の剛腕が唸る一作。
ドンチョルと妻ジスは追突事故に巻き込まれてしまう。事故処理を進めようとするドンチョル。だが相手の男は金で解決を試みようとしてきた。痺れを切らして相手に啖呵を切るジス。すると後席から降り立つ男が恫喝。相手の車は猛スピードで去っていった。その数日後、家に帰ったドンチョルは唖然とする。妻が誘拐されたのだ。
兄貴らしいユーモラスな始まりも妻のために奔走。最後は悪に対し「無双の鉄拳」を喰らわす、ザ・復讐劇。銃を撃たないブロンソンといったところ。劇中でも兄貴と呼ばれるところが嬉しい。
その相手は人身売買組織のボス。全ては金で解決、コイツの気狂いっぷりが凄い。彼が登場すると物語を一気にダーク方向へ引き込む。見た目は兄貴のフィジカルぶりと対照的。だがそんな奴も勧善懲悪、クライマックスのカーチェイス、ラストバトルを経ていい感じでやられキャラになっていく。
兄貴もいいが、ドンチョルに雇われるキム・ミンジェ演じる探偵が可笑しい。「新感染半島 ファイナル・ステージ」でも大活躍だった彼。ちょっとした変人を演じさせたら巧い。劇中で剣道を愛し、棒を持たせたら強い。ドンチョルの舎弟を演じるパク・ジファンとの掛け合いで物語のユーモア部分を受け持つ。重いテーマながらシリアスに徹しない、その点も韓国映画らしい。
ハリウッドメイドならラストシーンの後、余韻を味合わせるところ。しかし冒頭と対照的なマ・ドンソク兄貴の姿。俺もキングクラブ(カニ)が食べたくなったよ。
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