「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」を観る
今夜は今日から公開となった「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」を観てきた。前作「地獄旅行」から29年。ビルとテッドがスクリーンに帰ってきた。前作は当時偶然に観たCS放送でハマり、DVDでヘビロした前二作。ちょっとカルト映画なビルとテッド。スクリーンで観るビルとテッドは何気に初めてだったりして。
世界的大ヒットで活躍したビルとテッド。だが25年後の彼らの音楽活動は曲も生まれず、スランプの中にいた。そんな彼らの前に未来から使者が現れる。時空の歪みで世界が崩壊するというのだ。それを止めるには77分後までに音楽で世界を一つにする事。ビルとテッドは未来の自分たちから曲を貰う(奪う)事を画策するのだが...
一見さんお断り、前二作鑑賞ありきで成立するストーリー。それ以上でもそれ以下でも無い出来だが、ビルとテッドの同窓会気分で観ていた。テッドことキアヌは見た目が年相応ながら、ビルを演じるアレックス・ウィンターは若く歳をとった気がしない。本作で彼が物語をグイグイ引っ張る。
物語はビルとテッドが未来の自分と対峙、初心を取り戻していく姿が描かれる。もう一つの軸は彼らの子供たち。ビルとテッドの世界観を共有し、父たちの目的を助けようとする。物語は説明なくテンポよく進んでいくため、ビルとテッドのファンなら飽きる事はない。そもそも考えてみる映画でもない。それがビル&テッド。
途中、元々ビルとテッドの世界観はあの実写化に失敗した日本製アニメ(マンガ)だと気づく。初登場のマッコイは見た目あの名悪役だし、あの主人公のライバル風の人物(星人?)も一瞬だけ登場する。確かに地獄が出たり、死んだり生き返るのも同じ。でもかっ飛んだ世界観に音楽、ロックを組み合わせるのがビルとテッド。まさにエクセレント。
個人的には死神=ウイリアム・サドラーの再登場が嬉しかった。その後の音楽活動ネタに笑わせてもらったし、白塗りに惚けぶりも健在。彼もワイルド・スタリオンズの中核メンバー。また彼(サドラー)の出る作品が観たいな。
アメリカではコロナ禍、配信のみになりそうだが、配給元ファントムフィルムのおかげで日本は劇場公開。それだけでもありがたい。何度も言うが、必ず前二作を観た上で劇場に足を運んで欲しい。
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