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2020/12/12

「ミセス・ノイズィ」を観る

今夜は騒音おばさんをモチーフにした「ミセス・ノイズィ」を観てきた。ただあくまで騒音おばさんはツカミであり、現代社会を反映、風刺が光る人間ドラマに仕上がっている。

文学賞を獲って6年。小説家の真紀は子育ての中でスランプに陥っていた。引越直後に徹夜で作品を書く真紀。だが早朝からアパートの隣室から大きな音が聞こえてくる。何とベランダから見えたのは布団を叩く女の姿だった。隣人に対する不安。そんなある日、部屋で遊ぶ娘がいなくなってしまう。

予告編やポスター、騒音おばさんはある意味ミスリード。確かに一見、隣人は奇異な行動ばかり。ただ主人公、観客共に浅はかな視点であり、隣人の立場が徐々に明らかになる。脚本を兼ねる監督のストーリーテリングが巧い。物語の進行と共に変化する主人公である真紀、隣人美和子の立ち位置が興味深い。

この映画は二つの家族の物語。それぞれの家族に文化がある。執筆に夢中となる真紀と不満を漏らす夫。対する美和子と彼女の夫のエピソードが胸に刺さる。真紀の娘との交流に二人だけの苦悩。中盤以降の主人公は美和子だろう。それほど彼女の言動に感情移入していた。

俺は実生活でマンション暮らし。今ちょっとした騒音問題に悩まされている。世間の隣人問題が全てが同じとは言わないけど、この映画でちょっと見方が変わった気がする。ただリアルな話、赤ちゃんの泣き声の後、男の怒号が聞こえるのは別の問題かと思うが。

閑話休題。子役が上手いなと思ったら新海誠監督の御令嬢。その表情に観客の叔父さんの笑い声が響いていた。もちろん真紀を演じる篠原ゆき子もいいが、美和子を演じる大高洋子が素晴らしかった。その演技に物語のクライマックス、観ているこちらも泣けてきた。美和子の夫、宮崎 太一の憑依ぶりも凄い。

あるエピソード、真紀が陥れる過程はまるで某有名人の餃子屋事件を思わせる。ネットやSNSにおける浅はかさよ。きっとあの人も表面しか見えていないのだろう。真紀のいとこが接待のある飲食店へ行くのにスケボーはダサい。

コロナ禍の今年、大健闘の日本映画界。この作品も今年観た中でトップクラス。いや一番かもしれない。今映画観るならコレだよ。

201212

 

 

 

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