ご飯論法かよ:インスタント上司2
数年前、世間を騒がせた我が社。その対策の一環、小グループでコンプライアンスを話し合う場が今も設けられている。
会社としてはコミュニケーション活性を謳うが、グループ内は真剣に善処策を考えている。でも熱い議論の結果も下の意見が上に届く事はない。メンバーの想いはいつも同じ。反応が無い、意味が無いとモチベーションは上がらない。
そんなある日、中間管理職の上司が所属長を連れて参戦。実は我々の意見、議事録を止めていたのが所属長。これはその時の出来事。
メンバーの議論を聞いた所属長の第一声。
「コミュニケーションってどういう意味かわかります?」
思わず心の中で「ナイツの塙かよ」とツッコミを入れたくなった。メンバーの議論の中身は会社に欠けている事ばかり。しかも的確でこの会社の本質を突く。それなのに本題は二の次、コミュニケーションの事を言い出す始末。まるでナイツの漫才を彷彿とさせる。
事の本質を捉えず、論点をずらす事をご飯論法と呼ぶが、まさにそれ。質問に返す言葉に違和感。ここ数年、政治家のコメントでよく使われる手法だが、政治の世界にとどまらない。しかも目の前でやられると腹が立つ。
オレが改善案や指摘を出すと、高みを狙っていると言う。高みを狙って何処が悪い?高みっていうけど、ここ数年何も変わってませんよ。すると所属長は「貴重なご意見ありがとうございました」と一言。ウチの会社は製造業なのに所属長の物言いはまるで政治家気取りだな。
皆仕事を中断して1時間強の議論は平行線。でも所属長にとって「コミュニケーションが取れていて良かった」が結論らしい。ちなみに所属長こそインスタント上司その人。昼飯=カップラーメンの人がご飯論法とはちょっと笑えない。ちゃんと栄養摂れよ。
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