「TENET テネット」(2回目)を観る
今夜はクリストファー・ノーラン監督作品「TENET テネット」を再び観に行った。初回は公開直後で一ヶ月前のこと。今は「鬼滅の刃」にスクリーン数を圧倒されつつもこちらもまだ負けていない。上映終了の気配はないが、我が記憶から抜ける前に観る事にした。
--------以下、ネタバレを含み、一度以上観た方を対象に話を進めます。未見の方はお止めください。--------
↓
↓
↓
やはり2回目となるとディテールが見えてくる。前半は順行での主人公の行動、特に飛行場の回転ドアでのやり取りと後半との整合性。初見で見落とした逆行する主人公やセイターらの動きに目が行くし、ちょっとした車の配置、車内の姿を見ると逆行組か否かが判る。
中盤で大きく物語が動く高速道路でのアクション、ケースの受け渡しも理にかなったもの。さらにセイターの計画を阻止するための順行、逆行部隊による挟み撃ち作戦も画と音に圧倒された1回目と異なり、ニールの機転と順行に戻った後の行動が直前のシーンとの対となり面白かった。
中盤で大きく物語が動く高速道路でのアクション、ケースの受け渡しも理にかなったもの。さらにセイターの計画を阻止するための順行、逆行部隊による挟み撃ち作戦も画と音に圧倒された1回目と異なり、ニールの機転と順行に戻った後の行動が直前のシーンとの対となり面白かった。
面白いのはシーン間だけでなく、セリフにも整合性が伺える。ニールと主人公が映画の中の時間軸でどのように関わり、映画で語られない未来に何があったのか。作戦を終えたニールが「出発点で会おう」と返すひと言が実に深いものだと思い知らされる。これは「ターミネーター」でいうジョン・コナーの立場に近い。
なお初見のIMAXと異なり、今回は通常のシネコンでの鑑賞。やはりスクリーンの大きさはさておき、IMAXの音の迫力、密度や包囲感に及ばなかった。ただその分客観的に物語を見る事ができ、それは大きなメリットだ。でも初見はあくまでIMAXをオススメしたい。
こうしてディテールを楽しんだ反面、挟み撃ち作戦成功以降の事の成り行き、特に祖父殺しのパラドックスの影響が気になる。その点本編でも触れてはいるが、明言されていない。しかも挟み撃ち作戦の経緯とセイターの生死は無関係と言い難い。理論だけにとどまらない最強パズル、テネット。ここまで深く探求すると解説本が必要かもしれない。
さすがに3回目の鑑賞はパッケージソフトになりそう。メイキングも楽しみだし、逆行、エントロピーの解説もあろう。早く気兼ねなく繰り返し観てみたい。本編ラストから逆再生(逆行)も試してみたいしね。
| 固定リンク
コメント