「サバイバー: 宿命の大統領 シーズン3」(吹替版)を観る
「サバイバー: 宿命の大統領 シーズン3」(吹替版)を観終えた。Netflix移籍直後にして最終シーズン。大統領選出馬したカークマン、一方で進行する国を揺るがすテロを描いていく。
このシーズンを観終えてトム・カークマンって何だったんだと思う。アメリカ政治の現状、そして二大政党制へのアンチテーゼ。特に本シーズン、移民問題、薬物などで挿入される一般インタビューが生の声だと伝える。世論と不満のカオスが漂う。我々が求める政治とは?辿り着いた結論、トムの最後のセリフが現実。どんなピュアな動機もやがて染まってしまう。
物語は全10話にエピソード詰め込み過ぎ。シーズン2までのキャラは説明無しに不在。マイクにリオ、弟のトレイも居なくなった。しかも前シーズンのハンナのセリフ通りにやたら人が死ぬ。まさかの功労者までも。最後結びついていく大統領選とバイオテロ。思惑が絡み合うも駆け足過ぎてサスペンスは盛り上がらない。
一方LGBTを意識し過ぎた配役。義妹の登場も唐突感は否めない。これまで家族を意識したカークマン家も今やトムとベニーだけ。トムの側近同士で勝手に盛り上がるエピソードも無駄。結局、ごった煮状態で物語は幕を閉じた。
唯一の楽しみは吹替。トムのキャンペーンマネージャーの声が小宮和枝さんだという事。悪女を演じさせたら日本一。「24」のパーマー夫人はこの人のおかげ。「俺がハマーだ」でのコメディエンヌぶりも好き。本作では彼女の表裏、そして悪役ぶりが光る。日本の声優界で貴重な存在だと思う。
興味が物語から離れつつ、ラストシーンを観て、まぁそんな感じかと。結論「理想を目指し、結末と反し、カークマン政権は支持されませんでした」打ち切り仕方無し。
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