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2020/09/19

「TENET テネット【IMAXレーザー字幕版】」を観る

今日はクリストファー・ノーラン監督最新作「TENET テネット」IMAX版を観てきた。ストレートな戦争映画「ダンケルク」の後、「インセプション」「インターステラー」のようなトリッキーで刺激的なノーランが帰ってきた。

テロリストがウクライナ国立劇場を襲撃。阻止に向かった特殊部隊の男はミッションを終えるも捕まり自決、毒をのんだ。だがある組織のベッドで目覚めた。そして世界大戦を止めるミッションを言い渡される。目の当たりにする時の逆行。男は人類を救えるのか。

冒頭から観客は脳内活動全開。字幕に革新的な映像と頭の中で処理が追いつかないほど。初見には100%の読解は不可能。とはいえラストはそれなりに理解。見終わって不完全燃焼に感じるかもしれないが、所々情報を見落としたゆえにむしろ好奇心を刺激された結果である。

逆行表現はいかにもノーランらしい。過去の時間ものに比して無いスタイル。前半は摩訶不思議。しかし中盤以降でその疑問が氷解する。しかもそれまでのエピソード、シーンにリンクがあって驚かされる。二度見以上を想定したシナリオが凄い。

今回はIMAX版で観たが、映像もさる事ながら音の密度が凄い。時間を意識した不穏な音作り。劇場襲撃から絶えず音に包まれる。シネコンの音でも及第点だろうが、遥かにその上を行く。でもクライマックスでは状況が混沌として、映像と音の迫力に圧倒されて終わった気もする。

「人類を救う」実はあるSF傑作映画のノーラン版で無いかと思う。あちらも時間ものだし、テーマに主人公の運命も感じる。加えて時間を遊ぶようなノーランらしい解釈が新機軸。タイムチャート作りが必須?考察も楽しいSFアクション大作だ。

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