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2020/09/01

映画「リーサル・ウェポン」の音楽はいい

映画「リーサル・ウェポン」のサントラは何度聴いてもいい。音楽を手掛けたのはマイケル・ケイメン。80年代から90年代に掛けてアクション映画といえば彼の音楽、作曲というのが多い。手掛けた「X-MEN」から「X-MEN2」で他者にバトンタッチした時、彼が亡くなっていた事を知った。2003年、55歳没。本当に悔やまれる。

ケイメンの特徴はフルオーケストラを使うところ。「ダイ・ハード」も彼の手掛けたスコアだが、作品の持つスケールやダイナミズムを支えた。クライマックス、緊張感溢れるナカトミビル爆破、そこに至るシークエンスの盛り上がりは彼のスコア無くして無かっただろう。「リーサル・ウェポン」のカーチェイス、アクションシーンはケイメンによって血湧き肉躍るという言葉が相応しいと思う。

さらに「リーサル・ウェポン」ではエリック・クラプトンとデイヴィッド・サンボーンが参加している。オーケストラとのセッション。ロック、ジャズの要素を加えているのだ。それがとてもいい。劇中笑いあるシーンのオチでサンボーンのサックスが活きる。

だが真骨頂はクラプトンとサンボーンがガップリ四つの「Riggs」という曲。まるでジャズクラブでセッションしているかのよう。「リーサル・ウェポン」劇中でもシリーズを通し印象的に使われている。クラプトンのギターに男の憂い、悲哀を感じるというか、そこに重なるサンボーンのサックスに泣かされる。なおフルバージョンは「リーサル・ウェポン2」のサントラにあります。

「リーサル・ウェポン2」繋がりでいけばクラプトンの親友でもあるジョージ・ハリスンの主題歌がこれまたいい。リッグス&マータフが満身創痍のエンディング。重なる「Cheer Down」=「無理しないで頑張ろう」とは言い得て妙。ジョージのギターに、そして歌声にも泣かされる。「リーサル・ウェポン」の音楽とは男の憂い、悲哀があってこそ。

シリーズオス
スメは「リーサル・ウェポン」「リーサル・ウェポン2」の両サントラ。作品的にも面白いしね。もちろんヘビロは「Riggs」と「Cheer Down」ですよ。

200901

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