スティーヴン・キング著「書くことについて」を読む
スティーヴン・キング著「書くことについて」(2013年刊行)を読んだ。「カメラを止めるな」監督の上田慎一郎さんが本書に関しツイートした事がきっかけ。「書き手として創り手として本当に大きな影響を受けてる」という言葉に惹かれて本書を手に入れた。
ホラーの帝王と称されるキングがタイトル通りに物書きを語る。ただ「こう書きなさい」というようなレクチャーは僅か。冒頭、幼少期から作家デビューまでの道程を辿りつつ、その著作のエッセンスが語られていく。
作家が著作、テリトリを離れた話は面白い。そこに人間性が溢れ、本音が見える。才能の塊のようなキングでも運に恵まれた事を挙げている。特に本著執筆中の顛末は運の賜物。それは後半の章で語られていく。頓挫した本著執筆をある事件が後押しするとは...人生は解らない。
キング流の文章術、こだわりに納得。ただこの本を読んで感じたのは「好きこそ物の上手なれ」に尽きる。キングが直接そう言っているわけではないが、言葉の端々を集約していくとそうなる。
当たり前だが、楽しい事、好きな事は続けられる。好きな事には礎が必要。「書くこと」の礎は「読むこと」。「読むこと」の積み重ねで「書くこと」のための道具、武器が揃っていく。物書きに限らず、いかなる物作りにおいても積み重ねは大事。睡眠学習のような魔法の道具はない。
自分も"武器"を増やしたい。原点回帰。本書に触発され、ブログのエントリーが増えた。コロナ禍だが映画もコンスタントに観ている。積みプラの消化も始まった。馬券は数撃ちゃ当たる...わけではないので程々に。人生は一度きり。楽しく生きようではないか。
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