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2020/09/26

「真夏の夜のジャズ」(4K版)を観る

今夜は4Kリストレーションされた「真夏の夜のジャズ」を観てきた。1959年のアメリカ、ニューポートジャズフェスティバルの模様を収めたドキュメンタリー映画。この手の作品が劇場で観られる機会は逃せない。

まず鑑賞上注意したいのが座席位置。音楽映画なので迫力を楽しむ事が重要。35mmフィルムで撮られた作品ゆえ、ビスタサイズやシネスコと違いスクリーン両端に帯が入る。画面全体を視野ギリギリに入れるために中段列よりも前の座席で観て欲しい。もちろん列の真ん中がベスポジ。

それでも出演者が4:3の画面比のフレームを外れる程の迫力。出演者だけでなく観客もクローズアップが多いのが特徴。この映画の中で観客の楽しむ姿が同列で描かれていく。普通のライブ映像と異なるアプローチは写真家でもある監督ゆえなのだろう。

見どころはルイ・アームストロングにチャック・ベリーの登場。サッチモは3曲の演奏が観られるが、MCも面白いしどれも秀逸。チャック・ベリーは観客のノリからも当時の勢いを感じる。ギターパフォーマンスがカッコいい。トリのマヘリア・ジャクソンによるゴスペル曲も素晴らしかった。

音質は当時の状況以上のものは得られずナローレンジ。映像も4K化とはいえ先鋭感に乏しい。だがそれも時代の持ち味。音、映像共にジャズ初心者にも伝わる熱。考えるより感じろ。コロナ禍でライブは無観客の今、当時の音楽に浸るのはいい。

200926_05

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