「全裸監督」を観る
Netflixで山田孝之主演「全裸監督」を観た。アダルトビデオ業界で名を馳せた、村西とおるの半生を描いていくオリジナルドラマシリーズ。正直、この作品を観たくてNetflixに入ったようなもの。
北海道。英会話教材のセールスマンの村西は販売成績は鳴かず飛ばず。だが売り上げトップの小野の指導を受け、その話術でメキメキ頭角を現していく。トップとなった村西だったが、会社の売り上げを小野に持ち逃げされ廃業に加え家族離散。そんな時、アダルト本を売るトシに出会う。
北海道。英会話教材のセールスマンの村西は販売成績は鳴かず飛ばず。だが売り上げトップの小野の指導を受け、その話術でメキメキ頭角を現していく。トップとなった村西だったが、会社の売り上げを小野に持ち逃げされ廃業に加え家族離散。そんな時、アダルト本を売るトシに出会う。
同じ時代を生きてきた我々男子には堪らない。昭和末期から平成へ、風俗の激変を体感してきたアラフィフ男には全ての出来事が手に取るように判る。描写に手を抜けば醒めてしまうところ、本作の本気度は凄まじい。それにお金が掛かっている。加えてどこまで史実通りか分からないが、業界の裏で起きていた事実が興味深い。
有名アダルトビデオメーカー(劇中ではポセイドン企画)の圧力と警察との蜜月。過激描写と相まって配信ドラマで無ければ成立しない。エロ本から映像へ、時代の変化と共にその必然も描かれている。当時、有名AV(電器のほう)メーカーがこの業界に擦り寄っていくのも必然。ビデ倫が懐かしい。
本作の舞台は日本の性がタブーから解放に至る過渡期。当時、ブラウン管を通して見た村西はただのおっさんに思ったが、演者次第でヒーローとなる。業界、世界を相手に立ち向かうドンキホーテというべきか。あの喋りとブリーフ姿、山田孝之のキャラを引き寄せる豹変演技が見どころの一つ。
村西と同じく時代を変えた黒木香の存在。虚実の程は判らないが、その背景、彼女の覚悟を窺い知る事ができる。黒木を演じる森田望智のオンオフ、特徴的な言葉遣いに体当たりの演技はもう一つの見どころ。処女作の撮影描写は本当に過激だ。とてもじゃないが所帯持ち、家族の前で決して観ないで下さい。ちなみに私は全話PC+ヘッドホン視聴でした。
物語は村西、そして黒木を中心に進んでいくが、あくまで時代を描く群像劇。主役級、個性派キャストを多数配し、各話内容の濃さで次々と観てしまう。例えば、乱入する村西に興奮する川田、演じる玉山鉄二の演技に、地上波ではできない彼の本気度を感じた。また石橋凌と國村隼の重みと胡散臭さがいい。伊藤沙莉の昭和風の出で立ちにハスキーボイスも素敵。
シーズン2製作決定もコロナ禍でいつになるのか。物語は平成へ、本当に続きが楽しみである。
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