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2020/05/25

「国家が破産する日」を観る

緊急事態宣言解除で約2ヶ月ぶりに劇場で映画「国家が破産する日」を観てきた。英題は文字通り「DEFAULT」。韓国を舞台に1997年のアジア通貨危機、その顛末を描いていく。

1997年韓国。経済好調に反し、国内金融は不良債権が増大。状況悪化を察知した韓国銀行の通貨政策チーム長ハンは政府と共に対策に立ち上がる。時同じく海外からの資金引き揚げを察知したユンは会社を辞め、金融コンサルタントとして大きな賭けに出た。

金融危機に取り組むハン、劣勢に立たされる食器工場経営者ガプス、これを好機と動く金融コンサルタントのユンの姿が描かれる。三者三様、それぞれの立場で物語は進む。

わずか七日間の出来事。瞬く間にウォン安が進み、政府とハンは追い込まれる。いやこの政府にとって折込済みか。韓国にとって民族分断が朝鮮戦争なら、格差による人民分断が本作の描くところ。あの「パラサイト」にも繋がる背景。大企業を保護し、中小企業に非正規社員は切り捨てる。この点、国は違えど起きる出来事は一緒。

問題は史実通り。IMFが介入しメデタシメデタシ…ではなく、そこからが本番。韓国政府の容認した金融緩和とアメリカへの買い叩きにある。金融緩和なんてある意味手打ち。いや反論の余地無し。交渉役IMF専務理事をヴァンサン・カッセルが演じているが、フランス人の彼だからこそしがらみなくキャストされたのでは?と勘ぐってしまう。

前半あまりにテンポが良過ぎてついて行くのに必死。金融に長けていないと辛いかも。三人の登場人物のどの立場で観るかで印象は変わる。観ていて思うのは状況を見渡す姿勢と必要性。しかもそこにキレイ事はない。そして二度と失敗しない事、生き抜く事こそが大事だと思い知らされる。

200525

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