「前田建設ファンタジー営業部」を観る
今日は映画の日、家族で「前田建設ファンタジー営業部」を観てきた。「実際にマジンガーZの格納庫を作るとしたら?」という奇想天外な発想を真面目に企画した前田建設のエピソードを映画化。まさに懐ロボ+お仕事エンターテイメント。
ダム建設事業で一時代を作った前田建設。だが公共事業縮小など世間の波に晒されていた。そんな中、広報グループ長アサガワは若手社員を召集し、マジンガーZの地下格納庫建設のウェブ連載を始める。熱いアサガワに対し、冷めた若手社員たち。だが空想を現実にする過程で様々な困難を克服し、その想いを原動力に変え計画は進んでいく。
冒頭いきなり、おぎやはぎの小木演じるアサガワのテンションに高さに圧倒され、物語に引き込まれた。コンセプトはシンプルだし、観客はそれを求めている。しかもその過程が面白く最後まで飽きさせない。
確かに全編ハイテンションで一見、LIFEみたいなNHKのコント集に思える。しかし空想の現実化という超リアルな設定があるからこそ、そんなテンションでも映画はバランスする。むしろ超リアルさだけで突き詰めたら、本作ヒロインのように気持は宇宙へ飛んでいってしまうだろう。
製造業でモノ作りした身としては"業界あるある”もあって興味深い。だからといって敷居は高くない。しかも出てくる企業は実名、重機や実際のモデルというべきロケを合わせ、現実感を出す。それがEテレ的でドキュメントでもある。だから家族で見れる数少ない邦画と言える。うちの柳田理科雄好きの小学生も大満足だった様子。
ただ最大のターゲットはバンダイ仕込み、少年の心を持った大人。ここぞというところでの超合金Zの扱いに苦笑い。東映まんがまつり以来、大画面のマジンガーに満足。ビデオで良しと言う無かれ、本当に楽しい一作だ。
P.S.:帰ってから思わず「マジンガーZ対暗黒大将軍」を見てしまった。
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