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2020/01/17

IMAXで「フォードvsフェラーリ」を観る

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今日は近場のIMAXシアターで「フォードvsフェラーリ」を観てきた。1966年ルマン24時間耐久レースを舞台にチューナー兼ドライバーのマイルズ、チームリーダーのシェルビー達の物語。

フォード2世は自動車王国復活を目指し、部下のアイアコッカにルマン優勝を進言。米国人唯一ルマンでの優勝実績を持つシェルビーに白羽の矢が立った。シェルビーは打倒フェラーリのため、ドライバーにマイルズを招聘する。新型GT40を成熟させていく彼らに巨大組織の圧力が掛かり始める。

もし杉本清風にこの映画を表すなら、「もっと車を、GT40を見せてくれ!」と思わずにいられない。別にディスる意味で無く、そもそも車を愛でるための映画なのだから。中盤、組織の軋轢を多く見せられつつ先の想いに至る。

でもそれを打ち消すようなフォード社長とのエピソード、そしてデイトナ、ルマンでの激走に喰い入ってしまった。手に汗握るレースは必見。それに序盤、ドライバー時代のシェルビー、マイルズの駆るレースシーンも凄い。PSのゲーム、グランツーリスモをプレイした方なら興奮は尚更、まさに追体験となる。

レースへ取り組むマイルズ、ルマンのライバル陣営であるエンツォ。彼らこそ純粋。対照的なフォード2世に商売魂炸裂のフォード、泣かされるシェルビーと悲喜交々。実際この映画は「フォードvsフォード」かもね。でもシェルビーがピットで仕掛けたエピソードってホントなの?

人間ドラマとして前半、彼らの関係性が判り難いかもしれない。ただ中盤でのマイルズ、シェルビーのやり取りで氷解。ただ本当の主役はGT40、数々の車たちなのは明らか。フェラーリとのデッドヒートも最高。車好きの男性なら「フォードvsフェラーリ」は是非劇場で観るべし。ラストシーン、シェルビーでお馴染みのコブラもいい音出してました。

それにしてもこのポスターはカッコいい。シンプルイズベスト。
もしルマンが舞台、日本人なら「マツダvsポルシェ」を思いつきそう。映画にしてもいいと思うよ。今のマツダ(の商売)の勢いなら。主役はマツダ787B、ドライバー寺田陽次郎は誰になるかな?と勝手に妄想。

さて初体験のIMAX(レーザー)だが、画の明るさ、解像度、奥行き感が素晴らしい。得られる没入感。それでいてスピードに負けず画に破綻がない。音は映画本編ではレンジが広く、かつ重低音もさりげなく大人の効かせ方。むしろ予告編群のエゲツない低音に嫌気。これからも作品を選び、ここぞという時にIMAXでいきたい。

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