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2019/12/31

2019年総決算「競馬篇」

現役競走馬で最もこの一年盛り上げたのはアーモンドアイで異論無いと思う。だがドバイターフ、天皇賞・秋とG1を勝ち獲る反面、出走回数は4回。発馬トラブルに巻き込まれた安田記念で3着。熱発で香港を回避した後の有馬記念で初めての着外。今年の年度代表馬には物足らないかもしれない。

古馬戦線で目立ったのはグランプリホース、リスグラシュー。オーストラリアの新星ダミアン・レーン騎乗で本格化し、豪コックスプレートを挟んだグランプリ春秋制覇、G13連勝快挙。年度代表馬の有力候補だろう。

一方、牡馬牝馬共、クラシック戦線は混沌。牡馬を引っ張ると思われたサートゥルナーリアはダービーで難しさを露呈。有馬で中山巧者ぶりをみせたものの、課題の残る今年の結果だった。

桜花賞馬グランアレグリアは距離適正から早々にオークスを回避。そのオークスを好時計で勝ったラブズオンリーユー。2着カレンブーケドールのJC好走もあり、今後に注目が集まる。

今年ほど競走馬より種牡馬に注目が集まった年は無い。生産界に衝撃が走った8月。ディープインパクト、キングハメハメハが相次いで亡くなる事態。現役時代、社会現象となったディープのその後、改めて産駒の活躍も評価され、その穴の大きさを知る。最後の大物コントレイルがホープフルSを勝ち、その存在が光るのも彼らしい。

毎年約200頭の種付を行ってきたディープ、キンカメ。平成前期の人気種牡馬が100頭と多いと言っていたくらいだから、身体面への影響は想像に難く無い。これも今後の生産界の課題と言えよう。

先のレーン、そしてディアドラで英ナッソーステークスを、スワーヴリチャードでJCを勝たせたマーフィー。内外で若手の力が台頭。北村友一がG13勝する快挙に、ご存知藤田菜七子が通算100勝に初重賞勝ち。一方、暮れはムーア、スミヨン、デットーリと世界の名手が集まった。有馬がレーン、スミヨン、武豊で決まったのも競馬のもう一つの主役が騎手である表れだろう。

海外で日本馬が活躍する一方、凱旋門賞では変わらぬ惨敗。最も栄冠に近づいたエルコンドルパサー、オルフェーヴルらに比べ足らないもの。それは今年のディアドラが教えてくれた事だろう。

馬券的には去年以下。当たらない事の方が多かった、特に重賞、G1もねぇ。欲しいものばかりでロッグショット狙い、気負っているかも。来年は期(気)を改めて臨みたい。

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