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2019/06/22

「X-MEN:ダーク・フェニックス」を観る

今夜は「X-MEN:ダーク・フェニックス」を観てきた。「ファースト・ジェネレーション」以降のメインキャスト再登場によるシリーズ最新作。

1992年。宇宙に向け発射されたスペースシャトルエンデバー。だが大気圏外、太陽フレアの影響で操縦不能となってしまう。X-ジェットで救出に向かうX-MEN。乗組員を全員救出するが、ジーンが宇宙に取り残された。間も無くフレアの影響で大爆発するシャトル。ジーンは辛うじて救出されるも、ジーンの体に何かが起き始める。

確かに本作は面白かった。でも本作が「X-MEN2」の後に続く物語だったら、より深く味わえたかもしれない(「X-MEN2」ラストにダーク・フェニックスと思しき描写はあった)。監督交代の煽りを受けた続編「ファイナル ディシジョン」は単なる超能力祭り。ただ「ファイナル ディシジョン」があったおかげで「X-MEN」のフランチャイズはスピンオフなど広がりをみせる。

そしてキャスト一新の傑作「ファースト・ジェネレーション」(First Class)を生み出す。続く「フューチャー&パスト」は「ファイナル ディシジョン」の出来事を無きものにするチャブ台返しに驚かされた。だが過去作、いずれにもあの彼がいたのだ。

元々、映画「X-MEN」シリーズはローガン、ジーン、スコットの物語でもあった。二人の間で揺れるジーン、言葉に出さないローガン、その内心を知るスコット。その関係性が物語をより深いものにしていたしそれが良かった。だが本作は「フューチャー&パスト」以降であり、若返りした二人は単なる恋愛関係。しかも本作からローガンは登場しない。だからその点浅く見えてしまう。

あくまで新キャストありき、主軸はチャールズとジーンの物語だ。そしてX-MEN、ミュータントたちの内面を描いた物語。ジーンの苦悩とその代償、チャールズの本心。敵はあくまで導引で派手なバトルはあるが、彼らの葛藤と結束がテーマ。彼ら永遠のテーマでもある。地味ではあるが、7作19年のシリーズを見届けた感慨に溢れた一作となった。

190622

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