「名探偵ピカチュウ」(吹替版)を観る
元々休日が少ないGWは今日から後半戦。令和になって劇場一発目、子供の付き合いで「名探偵ピカチュウ」を観てきた。ご存知ポケモン、ピカチュウを主役に実写映画化。字幕版ではデップーことライアン・レイノルズがピカチュウの声をあてている。ただし「子供が観たい」という事で敷居の低い吹替版を選んだ。
かつてポケモントレーナーを目指したティム。今は保険を扱う仕事に就いていた。そんな彼に父ハリーの事故死の報が入る。ハリーは人とポケモンが共存するライムシティで探偵をしていたのだ。上京しハリーの家を訪れるティムに近づく影があった。それはハリーの相棒と称するピカチュウ。ティムとピカチュウはハリーの死の真相を探す冒険へ出ていく。
尺は104分だが、物語は最初と最後のそれぞれ30分を見れば充分に分かる。途中、ちょっと寝ちゃったし。子供向けの物語ゆえ仕方あるまい。本来は字幕版でライアン・レイノルズの声質とピカチュウのギャップを楽しみたいところ。しかし吹替版は西島秀俊。確かに頑張ってはいる。ただティム役の竹内涼真との声質が近くて軽いゆえ、その妙を楽しむレベルに至らない。これは彼らのせいではなく、日本側の吹替キャスティングの問題だ。
映像はポケモンたちが現実世界に共存していくが、ストーリーテリングに寄与していない。実写ゆえにディテールをやり過ぎてしまっているというか。一方、物語を含めて中身はスカスカ。もし同じ話をアニメで作ったら、感情移入が違ったものになろう。むしろCG向きなのはミュウツー。ポケモンの中でただ1匹、存在感が際立っていた。
また実写側のキャスティングも疑問。主人公ティムは子供向けにしては年齢が高過ぎるし、「GODZILLA」レジェンダリー繋がり?とって付けたような渡辺謙の使い方。敵側の描写も浅い。ただウチの子供は「面白かった」と言っていたから、まぁいいか。興行的には親子丼(チケットは子供込みで二人以上だから)で美味しいというか。
夏公開「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」の予告篇も流れたが、サトシを含めて完全なCGアニメになっていて残念。正直、実写もCGもポケモン向きの映像手法ではない。やっぱポケモンはキャラに温かみがある普通のアニメが一番と思ったのだがどうだろうか。
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