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2019/03/23

シリーズ 平成を振り返る(その1:PDAとか)

いよいよ平成が終わるまで二ヶ月を切った。昭和に生まれ、平成、そして次へと三つの年号を跨ぐなんて思いもしなかった。そこで懐かしさを込め、テーマを決めて平成を振り返ってみたい。

個人的に振り返ってみると、モバイルコンピューティングなんて言葉がもてはやされた頃、IBMのThinkpad535(その後はソニーVAIO C1からVAIOノート)にモデムカード、ソニーの携帯電話やPHSカードを繋いで馬券購入をした事もある。Windows用のJRA-PATソフトの相性、コマンド入力等色々苦労した。

それに競馬場へ持って行きようにもバッテリが半日しか持たず、当時高額なモバイルバッテリを使ったりした。荷は重く「モバイル=苦痛の中で楽しむ」ような感じで、若いからできたようなものだった。それでも楽しかったのは間違いない。

モバイルで忘れられないのがCLIE。今は亡きPalm OSを搭載したソニーのモバイル端末である。PEG-T600C、PEG-TH55、珍しさでPEG-UX50の中古と3台のCLIEを所有したが、最も愛着があったのはPEG-TH55だ。Graffitiと呼ばれる手書き入力が懐かしい。しかもGraffiti領域がソフト化され、Webや写真が全面表示できるようになった。

色の違いで3倍速い訳ではないが、赤い限定モデルはステータス。当時、31万画素のカメラで現場記録を撮ったり、会社のグループウェアサイボウズと同期してスケジュール管理していた。記憶容量は当時のメモリースティックじゃたかが知れていたし、通信手段は無線LANとBluetooth経由でケータイ接続にCPUの能力不足で貧弱。かったるさだけが記憶に残る。そしてTH55発売から間もなくソニーはCLIEを撤退させる事になる。それでもしばらくの間はCLIEを使っていた。

3年後の2007年、iPhoneが発売され、一般レベルに情報端末が浸透。PDAは死語となり、今やiOSにAndroidとスマートフォン、タブレットが全盛。iPhone登場以降、ハードの進化、通信環境の整備と共に皆が手の上で当たり前のように情報を扱う時代となった。

その後は通信機能のないiPhoneことiPod touchで満足。iPhoneやiPod touchをPDAと呼ぶ人はいない。もはや死語。CLIEのもっさり感に比べれば何の不自由無し。しかもアプリが面白い。やっと3年前にiPadminiと共に通信の自由を手に入れた。EvernoteにTeamviewerとパソコンと作業を共有。これが30年の顛末。

iPhone6sを手に入れてもデータ通信のみ。通話に使わないのは主要キャリアのデータ通信料の高さゆえ。平成の終わり、次年号では料金体系が変わるという。使っても月5G以下。そんなのに3千円近い通信料を使う気はない。果たしてどんな結末が待っているだろうか。

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